救急隊新体制-2TOP体制、新院長就任-
執筆者: 紫月零矢 |
2024-03-21 22:35

倒れた際には現場まで駆け付け救助を行い、怪我をしてしまったことを伝えれば迅速に治療をしてくれる救急隊。
そんな、我々の命を支えてくれている救急隊だが、2月より組織体制の見直しが行われていた。
組織体制の見直しに伴い、救急隊のトップは一時的に市から派遣されたタコス氏が院長代理を務める形を取っていたのだが、3月1日に正式な院長就任の辞令が出されたという。
現在、救急隊のトップを務めるのは以下の二名だ。
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ピルボックス病院 院長
・不治喪中
・北原 純
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以前の救急隊は隊長として1人のトップを置き、その下に副隊長を置く組織体制を取っていたのだが、今回の組織体制では不治院長と北原院長は横並びの2トップ体制となる。
両名とも救急隊の稼働当初から在籍している実績と信頼を積み重ねてきた救急隊員。
今回の就任は他の隊員からの推薦とタコス院長代理の面談によって決定したとのことだが、納得と安心感のある選出だ。
また、2月以前の救急隊ではトップに「隊長」という肩書が用いられていたが、今回から肩書を「院長」に改めている。
肩書が変わったことで救急隊のトップとして行う業務が大きく変わるようなことはないが、これは現場の対応のみならず、病院業務全般の管理を行い、命を扱うピルボックス病院としての土壌を整えていくという意志が反映されたものである。
不治院長は「それに、救急隊の長であっても我々は隊長という印象ではないでしょう。病院長という肩書が適切に思えますね」と話していた。
…
……
両名が院長に就任してから2週間と少し。
今回はこの2週間と少しの間で感じた所感をお伺いした。
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不治院長
「院長として隊員の皆様のやる気を身をもって感じています」
「組織としては1からの再スタートなので大変なことも多いですが、皆が救急隊をもっと良くしようと考えていることが伝わって来るのがとても頼もしいです」
北原院長
「今回から2トップ体制になりましたが、院長間での意見の擦り合わせにもどうしても時間がかかってしまうところはありますね」
「ただ、話し合いを重要視しているので、少し大変でも慎重に進めて良くしていければと思ってます」
「院長をやってみて大変なことは多いですが、少しずつ隊員に仕事を回せるようにもなってきたので少し楽にもなってきました」
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両名共、立場からくる責任感や忙しなさに直面し、院長という肩書を噛みしめている時期であるのを強く感じる。
本記事のインタビューを行う際も、院長業務をしながら事件対応に怪我人の対応、そして人事まで抱えている彼らは中々捕まらず、忙殺されているような様子が見て取れた。
しかし、両名共に隊員に慕われる院長だ。
不治院長が「我々は隊長という印象じゃない」と言うように、彼らは背中を見せて隊員を強く引っ張っていくようなリーダーとは違うのかもしれないが、不治院長も北原院長も、隊員と言葉を交わし、信頼関係に基づく和を作っていくリーダーシップが感じられる。
救急隊の体制が変わったばかりの今は、彼らにしかできない仕事も多いかもしれないが、今後、彼らが隊員と支えあいながら、我々市民にとっても親しみやすい救急隊を目指してくれることを期待したい。
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不治院長
「救急隊をどうぞよろしくお願いいたします」
北原院長
「市民の方が頼りやすい病院、足を運びやすい病院にするために頑張っていきます」
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