回顧、Club House OSCAR【PR】
執筆者: 紫月零矢 |
2024-08-08 21:16

この街に一ヵ月だけ存在していた幻の店舗、Club House OSCARをご存じだろうか?
Club House OSCAR(以下:OSCAR)はオスカル・アカマツェル・ド・ジャルジェ(以下:オスカル)氏がオーナー、大蛇丸ヨハネ氏が店長を務めていたVioletRose地下のクラブハウス。
オスカル氏が長い準備期間と私財を費やして立ち上げた店舗なのだが、営業期間は2024年1月7日から同年2月4日の一カ月弱と非常に短い。
(2月に大規模な街に大規模な変化が生じた際にVioletRoseの地下空間が埋め立てられ、同店舗の継続が難しくなってしまった)
今、この街で暮らしている住民の中には2月以降に街に訪れた方も多く、OSCARという店舗が存在していたことすら知らないという人も少なくないだろう。
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Club House OSCARがどのような店舗だったかと言えば、VioletRoseの地下に作られた仄暗い大人な雰囲気を持つ、複数のバーカウンターと広いフロアを持つ華美なクラブ。
構想から開店に至るまでは約5ヵ月。
開店に必要な資金は30億円という条件を提示されながら、オスカル氏が資金集めに東奔西走し、一つの集大成として魅せたクラブだった。
この30億という資金を貯めるため、開店前年の10月にはオスカル氏は自らを犠牲にしたクラウドファウンディング(以下:CF)も行われ、約5億円程はこのCFによって賄われていた。
当時行われたCFの中身や顛末は新聞の「Los Santos Episodes(2023年10月号)」に記載がある、是非そちらも合わせて読んで頂ければ幸いだ。
開店初日には今では様々なイベントで利用されるようになった光る髑髏を乗せたステージ付きの特殊車両を初めて利用したパレードや高級車が当たるじゃんけん大会など、派手なオープンセレモニーも行われた。
そんな鳴り物入りで開業されたOSCARのコンセプトは「白も黒も、黒同士の敵対関係も関係のない、軋轢なき交流の場」。
たった一ヵ月弱という束の間ではあったが、コンセプトの下に様々な住民が集う憩いの場としてOSCARは存在していた。
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結果として短期間の期間限定の店舗となったが、オスカル氏は白も黒も入り混じり、ただ客として接し合える空間としてOSCARを長く開きたかったという強い気持ちを持っている。
故に、街の情勢として店舗の再建は難しいと理解しながらも、オスカル氏はいつかあの店を再建したいと話すことがある。
それ程までにOSCARにかけたオスカル氏の時間や想いは大きな物であった。
そんなオスカル氏は当時、熊御堂謙一氏にClub House OSCARの店内で流すテーマ曲の制作依頼を行っていた。
Club House OSCARに込められた想いをリリックに歌い上げたラップであり、店舗が無くなった今もVioletRoseでオスカル氏に聞けば楽曲を流してくれるとのこと。
一聴の価値のある楽曲を聞きに、是非、VioletRoseにも立ち寄って貰えれば幸いだ。
楽曲を聞きながら、開店までの苦労話や僅かな営業期間の回顧話を聞けば、形が失われながらも残る、この街の想い出の断片に触れることができることだろう。