雪解け、ロスサントス

昨月中旬、降り積もった雪により、12月12日頃からこの街は雪化粧に包まれていた。

しかし、ここ数日はあたたかな陽気が続き、ついに先日、1月23日をもってロスサントスは一気に雪解けを迎えた。

あれだけ積もっていた雪は瞬く間に雲散霧消。
山肌が、道路が、建物が、隠れていた景色が再び私たちの前に現れた。

つい先日まで雪に反射する光が眩しかったものだから、見慣れた景色が戻ってきたはずなのに、どこかまだ目が慣れない。

しかし、未だ冬の冷たさを強く感じる時期ではあるが、真っ白な化粧が剥がれたこの街を見ていると、春の足音が遠くに近づいてきたような気がする。

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尚、この冬に対応するためにスタッドレスタイヤを車に履かせていた住民からは気づいたらノーマルタイヤに戻っていたという報告が上がっている。

スタッドレスタイヤは雪道以外での性能が著しく落ちる代物であり、雪解けと同時に交通事故が多発する可能性が存在していたため、幸いなことではあるのだが、不思議である。

雪解けの日に皆のガレージにひっそりと入り込み、事故を未然に防いでくれた妖精のようなメカニックでもいたのだろうか。