夜明けから、歩んだ街は
執筆者: 紫月零矢 |
2025-02-10 23:30

この街が人で賑わい、活気ある街となったのは2023年の6月11日。
我々はその日を、街の周年記念日として一つ大事な日としている。
しかし、この街は一度、それとは別に大きな転機を迎えたことがある。
それが今から一年前、2024年2月10日の出来事だ。
多くを失った日、そして、新たな風を吹かせる、多くの住民がやってきたあの日。
あれから一年の時が過ぎた。
あの日、それ以前よりこの街で暮らしていた住民は、一度多くの物を失った。かつてより暮らす皆にとって、今の街はあの日を肯定できる、より良き街になっているだろうか。
あの日から、様々な想いを抱いてこの街に足を踏み入れた住民たちにとって、この街はその想いを叶える場所になっただろうか。
この一年、人も街も大きく変わり続け、その歩みには喜びだけではなく、辛さを伴うこともあっただろう。
しかし、それでも今の街が、住民の皆にとってかけがえのない人生を彩る舞台であるならば、何よりも幸いなことだろう。
これからも、住民皆が互いに様々な価値を生み出しあいながら発展し、時には過去を振り返り笑い合うことができる。
そんな街が続いていくことを願いたい。