“時計がいらない時間”を味わう —テレス メジャーが見つめる世界
執筆者: 体験 奇瑞ゆかり |
2025-03-31 22:10

テレス メジャーさんをご存知でしょうか?
彼はダイナー FUJIで勤務する傍ら、キャンプ好きが高じ、キャンプ雑誌を発刊されています。
彼の写真に込められた静寂を感じる美しい情景に魅せられた筆者は、なぜテレスさんがキャンプに惹かれ、雑誌を作るまでに至ったのか、取材を行いました。
1年2ヶ月ほど前に、運転を楽しむために街へやってきたテレスさん。
定職には就かず、素材集めで日銭を稼ぎ、手に入れた車でドリフトを満喫していました。
しかし、ゴミ箱や段ボールだらけの変わらない景色の中に籠もる毎日に、少しずつ疲れを感じ始めてしまったそうです。
のんびりリフレッシュをする為に新しい"趣味"を求めるようになりました。
そんな時、テレスさんの目に留まったのが「キャンプ」。
早速キャンプ用品を揃え、キャンプに適した場所を探し始めました。
「"しなければならないこと"とは違う、本当にゆっくりする時間が楽しくて。"自分の時間を使っている感覚"が好きなんです。」と語るテレスさん。
キャンプにすっかり魅了されたテレスさんは、「#今日のキャンプ」というハッシュタグとともに、TwiXに写真を投稿するようになったそうです。
毎日キャンプの風景を撮影していると、いつの間にか撮りためた写真も膨大な量に。
製本が簡単にできる環境が整ったこともあり、当時の街ではまだ少なかった写真集のような趣味本を作ることを思い立ち、形にしたのです。
「人工物と自然が調和する景観が好き」だとおっしゃるテレスさん。
最初の6冊はキャンプがテーマでしたが、読みやすさとクオリティを重視した結果、新刊は新たなテーマとして「港湾施設」についての雑誌も発刊されています。
今後について尋ねると、「のんびりやれたらいいなと思っています」とのこと。
次の作品では、ここロスサントスの街に架かる橋の構造や魅力を解説する本を構想中だそうです。
具体的な計画はまだ決まっていませんが、これからもテレスさんが手がける写真や雑誌を通じて、これまで気に留めることのなかった街の魅力に出会えることを、筆者も楽しみにしています。
テレスさんの写真集は、テレスさんに直接連絡することで購入可能です。
TwiXのプロフィールに連絡先が掲載されていますので、気になった方はご連絡ください。
テレスさんが勤める【1000】ダイナー FUJIにて見本誌が設置されています。
同店ではテレスさんが考案したキャンプ飯メニューも提供中。
リサイクルセンターやハンティングをする北の住民に人気のメニューとなっています。
「キャンプに興味があるなら、気軽に聞いてくださいね」と語るテレスさん。
彼の写真と言葉から、“時計のいらない時間”の贅沢を感じてみてはいかがでしょうか。