【メカニック1st MAX】最終日を迎えて

5月24日深夜、7231番地のメカニック店舗「MAX」が、静かにその幕を下ろしました。

閉店の報せを聞きつけ、多くの人が店を訪れたこの日。
この街にメカニックが3店舗しかなかった頃からの常連客や、2年間で増えた街の住民たちが次々と足を運び、閉店を惜しむ声が絶えませんでした。
「さみしいね」「懐かしいね」「こんなことがあったね」――交わされる言葉のひとつひとつが、MAXの歩んできた日々を物語っていました。

あふれる想いの行き場をなくし、こらえきれず涙を流すスタッフの姿もありました。
あのガレージに灯っていた光が、どれほど多くの人の支えだったのか。
それを見送る、一夜となりました。

この街は、常に流れの中にあります。
出会いがあり、別れがあり、また新しい誰かがやってくる。
気づけば顔ぶれは変わっていても、ふとした瞬間に思い出すのは、あのとき出会った誰かの声や笑顔。
短い時間でも、同じ空の下で交わした言葉や沈黙は、確かにそこにありました。
だからこそ、その一つひとつの出会いを、これからも大切にしていきたい。
改めてそう感じた一日でした。

新しい街で次の道を歩む人も、この街に残って歩み続ける人も、それぞれの場所で、どうか幸せでありますように。

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この記事は、天海さんからのご厚意で書かせていただきました。

(執筆者名：奇瑞 ゆかり)