落語って、噺家さんってすごい

執筆者: お話だいすき河田未來 | 

2025-07-31 23:00

サムネイル:落語って、噺家さんってすごい

北の地、1000番地のダイナーFUJIでは定期的に相場亭房州さんによる落語会が開催されている。
筆者は昨月末、6月23日に開催された落語会に参加することができた。
そこで、房州さんの落語に触れてみての感想と衝撃をどうしてもお伝えしたく、今これを書いている。これを読んで落語会に興味を持っていただければ嬉しく思う。




それではまず、落語とは1人の噺家さんが登場人物からストーリーテラーまで全てをこなすエンターテインメントだ。

この街を代表する噺家である相場亭房州さん。
以前から街でいろいろな人から房州さんの落語は面白い、と聞いていたので楽しみにダイナーへと向かう。

たくさんの観客でにぎわうダイナー。
今回の演目は”未来屋”という新作落語だそうだ。(房州さんオリジナルの演目)
さっそく房州さんが話始める。
”枕”という本題に入る前の小噺がもう面白い。我々の身近な”あるある”な話で今回の演目の世界観を感じさせてくれるのだ。
笑い声であふれる店内。
そして自然と本題へと入っていく。
お話がとても面白くてついつい聞き入ってしまう。
この先どうなってしまうんだろう、ハラハラドキドキしながら時には笑いストーリーは進んでいく。
”落語”という名の通りの感嘆がこぼれる”オチ”
で締めくくられた。
そうして”未来屋”の演目が終了し、アフタートークへと続いていく。
そのアフタートークで驚くべき事実が判明したのである。

なんと、まさかの今回の演目は「あらすじしか無い」状態で演じていたんだそう。
頭が、筆者の脳みそが理解を拒んだ。
「たった今この場で自分で喋りながら作っていきました。」
はい?
落語はライブなんだ、ということを感じてほしいという想いと自分への挑戦として行ったんだそうだ。

筆者、どうしても我慢ならず思わず口から出てしまった
「誉め言葉としてだけど、頭おかしいの?!?!」
どうかしている。
登場人物と、話の始まりと終わりしかほぼ決まっていない中、
我々観客の反応も見つつ、話を構築し、喋り、オチをつけなければいけない。
シングルタスク、マルチタスクなんて言葉があるが、
マルチなんてもので表現できる限度を超えている…!
スーパーコンピューターよろしく、新人類か何かではないか‥‥

あまりの衝撃ゆえ取り乱してしまった。
今現在の2025年「えっ?!」オブザイヤー受賞ですおめでとうございます。

こうして衝撃とともに幕を閉じた今回の落語会。
定期的にダイナーFUJIはもちろんのこと、各地で落語会が開催されているのでぜひ赴いてみてほしい。
過去に演じた作品のリバイバルや、新作落語などその時々で楽しませてくれる。
この回の時のような”アドリブ回”に出会える日もあるかもしれない。


落語はすごいぞ!!


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▶行事名
・相場亭落語会

▶主催者
・噺家 相場亭房州 (あいばていぼうしゅう)

▶会場
・ダイナーFUJI(1000)・他

▶開催スケジュール
・月曜日21時 他

▶参加方法
・例)TwiXでの開催告知を見て、当日会場へ集合

▶参加費
・無料

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